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女性のキャリアアップには男性・女性それぞれの意識改革を

 株式会社ティーガイア 代表取締役会長  澁谷年史さん

携帯電話販売の代理店業務等を通じて、お客様のコミュニケーションを支援する株式会社ティーガイア。これからの競争を見据え、積極的なビジネスチャレンジを展開しています。

そんな株式会社ティーガイアの代表取締役会長、澁谷さんに事業への想いと女性のキャリア支援について聞きました。

お客様に寄り添ったコミュニケーションから事業を展開

ー事業について教えてください

当社の主力事業は携帯電話販売の代理店で、販売シェア約12%は業界トップで、3つの通信キャリアの携帯電話をバランス良く販売しているのが特徴です。
 
しかし、必ずしも携帯電話の販売に特化すべきとは考えておりません。当社の強みを活かしつつ、新たなコミュニケーションをお客様に提案するという軸足を保持しながら、新しい事業にも、積極的に取り組んでいます。こうして撒いた種が芽生えて大きくなって、新たな収益の柱に育つことも目標としています。

ー今後について教えてください

昔ながらの携帯電話販売代理業は男性中心の世界で、そうして伸びてきたことは否定しません。しかし男性目線からの発想のみで、多様化するお客様の要望に応えることが出来るかと言うと、そう簡単ではありません。視点を拡げ、新たな着想を得るという意味でもダイバーシティが必要だと考えています。

別の言い方をすれば、私は「今までなかなか活躍できなかったから、女性に活躍させてあげよう」というつもりはありません。「女性の力が活用できない会社なんて、やばいぞ!」というふうに考えています。この考えに賛同してくれる女性に出てきてほしいですし、そういう人たちに会社を引っ張ってもらいたいと考えています。

女性の意識改革によってキャリアアップを促したい

ー女性が働くための施策は行っていますか

まず、店舗では『メリハリシフト(変形労働時間制)』という、店舗の忙しさに応じて長短の出勤時間帯を組み合わせ、来客の多い時間に勤務するスタッフを増やすとともに、勤務時間の長期化を防ぐ施策を導入しています。これにより、女性が7割を占める店舗スタッフが時間を有効活用して、家族との時間や自己研鑽の機会を作れるようにしています。また、出産や育児等のライフイベントが一段落した後に職場に戻ってきたいと考えてくださる方を再雇用する「ジョブ・リターン制度」を採用しています。

ー今後の課題をどのようにお考えでしょうか

まずは管理職の女性比率を上げていく必要があると考えており、そのために女性管理職育成のための色々な施策・教育を提供しています。数値目標としてまずは女性比率を10%以上とすることを掲げており、今年度中に達成できる見込みです。一方で、女性側にも「従来の男女の働き方や役割分担の固定観念は捨てて下さい」とお願いしています。

女性をただ引き上げるのではなくて、しっかりとした能力と実力のある社員を引き上げて行く中で女性の比率を高めていきたい。女性が能力を発揮出来るような環境を作っていくのが、現在は男性が中心である経営陣の責任だと考えています。そのためには(この言葉は実はカルビーの松本会長の受け売りなのですが)女性に下駄をはかせるのではなく、今まで男が履いていた下駄を脱がせる必要があると考えています。女性のキャリアアップを阻害するような心理的要因というのは、見方を変えれば男が履いている下駄のせいなのです。それを取り除いていくことを、意識的にやって行かねばならないと思っています。

これからの競争のために多様な意見が出る環境づくりを

ー働く女性へメッセージをお願いします

私たちの会社だけではなく日本全体で、これからの競争の中で勝ち抜いて行くためには色々な視点や物の考え方、アイデアを持った人が必要です。その中で女性を中心に、今まであまり本流にはいなかった人たちがどんどん活躍してほしいですし、彼女らが言いたいことを言って、それを聞く人を育てることも大事だと思います。その環境が整った中で女性が頭角を現してくるということが、会社のためにもなりますし、大げさに言うと日本の将来のためにもなると考えています。